新卒で海外就職したらどうなる?実際にやってみたブログ

フィリピンに留学、新卒で海外就職した日本男児のブログ

【就活の教科書】自分の軸の探し方

去年まで、というか数か月前まで就活生だったことから就活について語ろうと思う。

 

【自分の軸】を探せ!!

と大学の就職課や民間の就活セミナーのおっさんに口酸っぱく言われ、困惑している人も多いだろう。今までの人生で尋ねられたことがない問いだから無理もない。現代の就活戦争において「自分の軸」は、サッカーにおける「個の力」と同じくらい重要視されている。軸がなければ就活において志望業界や志望業種が定まらないからだ。筆者も就活生時代には自分の軸を見つけることには苦労したし、当時は最後まで見つけることができなかった。

 

そこで今回は「軸」の見つけ方について個人的な考察を述べようと思う。まず「軸」という言葉がわかりにくい。運動部出身者は「体幹?俺強いよ?」的な感じで勘違いしているはずだ。この「軸」は「特性」と言い換えることを明記しておく。誰でも簡単に活用できるのでぜひ就活生のみんなは参考にして企業とのミスマッチを減らしてほしい。

 

自分の軸(特性)の探し方

  1. 自分の人生を幼稚園(または保育園)からさかのぼる
  2. 幼稚園、小学校、中学校、高校、大学での自分の行動のハイライトを書き出す
  3. 自分が輝いていた瞬間(ハイライト)をまとめ、共通点を探す

 

これが筆者が考える、自分の軸の探し方だ。なお、ここでの「ハイライト」とは自発的な行動であり、なおかつその行動をしているときにワクワクしていた行動を指す。この作業を終えた時、君は確固たる軸を見つけているはずだ(断言)

 

この理論のイケてるポイントを紹介しようと思う。

  • 必ず幼稚園時代から遡ること

「幼稚園、保育園時代とか覚えてねえよ」と思った読者もいるだろう。ぶっちゃけ筆者も当時憧れの存在であった同世代のスター「野原しんのすけ」に感化され、幼稚園の授業参観の場で生尻を披露したり、女の子のスカートめくりにあけくれていたことが記憶の大半である。

 

だが、幼稚園(保育園)はそれまでの人生と決定的に異なる点がある。

 

「顔も名前も知らない同世代のコミュニティに突然放り込まれる」という点で赤子時代とは大きく異なるのだ。

 

これによって私たちは幼稚園入園とともに急速に「社会」を肌で感じることになるのだ。

つまり他人との関わることでコミュニティの中で自分の役割を演じるようになる。

「せんせー、OO君がまた変なことしてるぅ~」

君のクラスにも無駄に責任感の強い女子がいただろう。誰から頼まれたわけでもなく、ただひたすら自分の正義を押し付けるあの子。一回り小さい男子に鉄拳制裁を下すあの子。彼女らは無意識に「こうあるべきだ」という思想、心情に従って行動しているのだ。

 

また、自我が芽生えたばかりの幼稚園時代は基本的に欲望のままに行動しているはずだ。そこに羞恥心や社会的な善悪は今ほど存在していないからだ。そこで自分の3才~5才時代をたどれば自分が本質的にはどんな人間なのかわかるのだ。

 

ここで筆者の幼稚園時代を紹介したい。

上記の通り、当時の筆者は今なら事案レベル(痴漢)の荒業をこなしてきた。しかし筆者最大のハイライトといえば幼稚園のお遊戯会での奇行だ。我がクラスはおなじみの「ピーターパン」を演じることになったのだが、筆者は出演時間10秒ほどの「チクタクワニ」を演じることに強いこだわりを持っていた。我こそがチクタクすべき人間なのだ、と信じて疑わなかった。もちろん一番人気の役は主役のピーターパンで公開オーディションを行なうほどだった。一方、チクタクワニは前年の衣装がダサかったこともあり、筆者以外志望者がいなかったため選考なしでチクタクワニになることができた。しかし、なぜ筆者は人気のない「チクタクワニ」を志望したのか。最大の理由はクライマックスからの出演が一番目立つと考えたからだ。チクタクワニの出番はクライマックスの「フック船長との戦い」がメインである。つまり一番盛り上がるところで観客の注目をかっさらうことができるポジションなのだ。また、チクタクワニは非常に自由度が高い役であった。筆者は舞台上で母親が渾身の夜なべで制作したフェルト&段ボール製のワニを纏い、観客に向かって投げキッスをしたらしい。(伝聞)そんなストーリーと関係ない演技が許されるチクタクワニを演じることができたことを当時の筆者は誇りに思っていたはずだし、今でもその気持ちは変わらない。
 
  • ハイライトを書き出したときにネガティブなことしか出てこない、またはハイライトすらないときはチャンス

ネガティブなことが多かったりハイライトがない時期も書き出して分析すべきだ。それによって本当の自分(弱い部分)が見えてくるはずだ。例えば「中学時代、ワクワクしたことがなかったな」と考える人がいるとする。きっとその虚無感には原因がある。その原因を探り当てれば自分の苦手なこと、向いていないことが見えてくるはずだ。筆者も中学・高校時代には大してハイライトがない。進学校に合格してしまい学力で落ちこぼれてしまったこと。課題に追われていたことが今でも苦い思い出だ。数学の定期考査で0点を取ったこともある。筆者には学力という才能がなかったし、ガチガチに抑圧された環境も向いていなかったということだ。

 

  •  自分が輝いていた瞬間(ハイライト)をまとめ、共通点を探す

幼稚園から大学時代までのハイライトをまとめてみるとある共通点が見えてくるはずだ。自分が輝いていた瞬間は無意識のうちにいつも同じ心情で動いていたのだということだ。例えば、筆者の場合は幼稚園のお遊戯会でチクタクワニを演じた後、小学校では全校集会でラララライ体操したり、クラスの打ち上げで自作のコントを披露した。中学高校時代は友達と大自然でキャンプしたり、チャリで海まで行って潮干狩りしてバーベキュー。大学では1年生ながらバックパッカーで東南アジアを一周した。ゼミナールをイチから立ち上げることに情熱を捧げた時期もあった。勝手に休学してフィリピンに留学しそこで海外就職を決めた。

 

幼稚園:チクタクワニ

小学生:芸人の道へ

中学生:落ちこぼれ、キャンパーになる

高校生:落ちこぼれ継続

大学生:旅・ゼミ・休学・留学・海外就活

 

つまり、幼稚園時代から一貫して「変態」「人と違うことをしたい目立ちたがり屋」「自由を愛する」という特性があり、無意識にもそれに従って行動してきたのだ。大学という最大限に自由な環境を与えられたことによって自身の行動が活性化し、自分の方向性を再確認することができた。ほとんどの就活生が選ばない新卒海外就職は筆者の目立ちたがり屋精神と自由を追求するポリシーにマッチしたのだ

 

さいごに

「軸さがし」で悩んでいる就活生はぜひ騙されたと思ってやってみてほしい。就活はひたすら自分との対話が重要になってくる。自分をいかに深く分析することができるかが就活の成功の可否に繋がるから。